単細胞というと「親譲りの無鉄砲で」で始まる「坊っちゃん」の主人公もそうだろうか。いえいえ人間さまより高度な芸だってできます、と反論されそうだ▲ 奇抜だけど奥深く独創的。そんな研究をユーモアいっぱいに顕彰するイグ・ノーベル賞に北大の中垣俊之准教授らが選ばれた。迷路の入り口と出口に餌を置き、アメーバ状に変形する真性粘菌を放つと、体を伸ばして見事に最短経路を解きあかす。そんな発見▲ この粘菌こそ単細胞生物だ。たかが迷路というなかれ。最短経路探しは「組み合わせ最適化」というれっきとした数学のテーマ。営業マンが得意先回りの順序を考えたりするのに何気なく応用している。が、実はコンピューターにも難問らしい▲ そんな能力がなぜ粘菌に？ ...
Ehime Shimbun

中国の文豪・魯迅が仙台市の旧仙台医学専門学校（現東北大医学部）に留学中、解剖学で使ったノートを紹介するパネル展が、中国・紹興市の魯迅記念館と西安市の西北大で開かれている。ノートを研究する東北大教授らが、魯迅に関する貴重な資料をゆかりの地で披露しようと企画した。 魯迅が講義で使っていたノートの１６ページ分を抜粋した。人体の筋肉の付き方、血管構造など緻密（ちみつ）なスケッチを写真で展示している。
Kahoku Shimpo

ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が２日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、アメーバのような動きをする単細胞生物「真正粘菌」が迷路の最短距離を導き出すことを発見した研究で、北海道大の中垣俊之准教授ら６人が認識科学賞を共同受賞した。 脳も神経もない粘菌が最短ルートを導き出すことを発見した点が評価された。
Sports Nippon

有珠山の特性を学び伝える防災リーダーを担う「洞爺湖有珠火山マイスター認定審査」が５日、同山山頂などで行われ、胆振西部の６人が受験。認定第１号を目指し、フィールド審査や面接試験に挑んだ。 同マイスターは胆振支庁が発案。将来の噴火に備え人づくりを目標にした地域限定の呼称で、学術専門家や民間団体、行政関係者らで構成する運営委員会で制度化した。養成講座受講者を「サポーター」とし、この中から「マイスター」の称号を与える。
Muroran Mimpo

和歌山県串本町須江の京都大学フィールド科学教育研究センター紀伊大島実験所（梅本信也所長）は２日、９月に行った調査で、台風通過後に古座川から流れ出た水が河口から紀伊大島周辺まで及び、海水にふたをしているような状況であったと発表した。 ２００５年から取り組んでいる古座川合同調査の一つ。実習中だった京大生や北大生と一緒に台風13号が通過した後の９月22日、川から流れ出す水がどこまで及ぶかを調べるため、古座橋近くの古座川河口から沖合９キロまでの９地点の水質を調査した。
Agara

優れた日本文学、日本史研究に贈られる第３０回角川源義賞（角川文化振興財団主催）は１日、歴史研究部門が真壁仁・北海道大大学院准教授の「徳川後期の学問と政治−昌平坂学問所儒者と幕末外交変容」（名古屋大学出版会）と松方冬子・東京大史料編纂（へんさん）所准教授の「オランダ風説書と近世日本」（東京大学出版会）、文学研究部門が大谷節子・神戸女子大教授の「世阿弥の中世」（岩波書店）に決まった。賞金はそれぞれ１００万円。贈呈式は１２月１日、東京・丸の内の東京会館で。
MSN??????

世界ジオパーク認定を目指す洞爺湖周辺地域を訪れた、国内申請地域を選定する日本ジオパーク委員会委員らの視察が１日、終了した。有珠山周辺では岡田弘北大名誉教授とエコミュージアム友の会の三松三朗会長が熱っぽい解説を繰り広げ、委員らは地域の独自性を感じ取った。 有珠山視察後、元ＮＨＫ解説委員の伊藤和明氏は「火山と人間社会の共生が見事に成り立ち、行政との連携、住民参加の地域づくりをしている」と評価。「世界ジオパークはヨーロッパと中国が中心。この地や雲仙岳が選ばれれば（噴火など）地質の変動帯では初となる」と強調した。
Muroran Mimpo

全国エコツーリズム大会ｉｎ洞爺湖（同実行委員会主催、ＮＰＯ法人日本エコツーリズム協会など共催）が３日、洞爺湖町の洞爺湖文化センターを主会場に始まった。道内開催は初めて。大会テーマは「火山と共生する持続可能な地域づくりへの挑戦」。 ７月の北海道洞爺湖サミットを機に、環境と共生する持続可能な観光地の確立を目指し、洞爺湖周辺での大会開催を誘致。エコツーリズム・フットパス振興実行委員会（会長・菊谷秀吉伊達市長）を母体に実行委員会を組織し、準備を進めてきた。
Muroran Mimpo

次期衆院選へ出馬を明らかにしている釧路市長の伊東良孝氏（５９）は１０月６日付で市長を辞職する見通しだ。開会中の市議会定例会の会期最終日の２日に開かれる本会議に辞職を申し出、同意を求める。市長選挙は二瓶雄吉議長が市選挙管理委員会に市長の辞職の申し出を通知してから５０日以内に行われる。 伊東氏が市長を辞職するのは最短で市議会定例会の会期を終えた翌日、１０月３日とみられていた。４日は衆院選に向け、北大通３、旧ＫＯＭ１階に設置する後援会事務所の事務所開きを予定しているからだ。それを６日まで伸ばす理由は明らかでないが、４日は釧路市老人クラブ連合会の創立４５周年記念式典（会場・市生涯学習センター）が開催される。５日（土曜日）は建設事業に心血を注いだ湿原の風アリーナ釧路を会場にくしろスポーツフェスティバル２００８の開催と相次ぎ大きなイベントがあり、伊東氏の花道となりそうだ。
Kushiro Shimbun

国内初の世界ジオパーク（地質遺産）ネットワーク加盟を目指す洞爺湖周辺地域に３０日、申請窓口の日本ジオパーク委員会委員らが現地審査のため訪れ、そうべつ情報館ｉでは地元首長らが熱っぽく「洞爺湖有珠山ジオパーク」の魅力を伝えた。 同湖周辺４市町は地域を丸ごと博物館に見立て、住民参加で構築する「エコミュージアム構想」を推進。洞爺湖周辺地域エコミュージアム推進協議会（会長・山中漠壮瞥町長）の活動は、科学的に貴重な地質遺産を含む自然公園を認定するジオパークの理念と一致するとし、「世界」登録に向け同委員会に申請した。
Muroran Mimpo